日本国憲法の尊さを一貫して伝え続けてきた著者による書き下ろし。
日本国憲法の本質である立憲主義の意味、憲法成立の背景、集団的自衛権をめぐる政府の解釈の歴史、安倍政権の安全保障政策、今後の集団的自衛権をめぐる議論の行方までを解説する。
ところが、現政府が目指すのは、逆に、内閣が憲法解釈を変更し、内閣の方針に合うように法律を改正し、こうして露払いをしてから憲法の改正を実現することなのです。このような「法の下克上」というべきものを、立憲主義憲法の下では許すわけにはいきません。(本文より)
【目次】
第一部 日本国憲法と平和主義
第一章 立憲主義と個人の尊重
第二章 立憲主義と日本国憲法の構成
第三章 戦争をしない国・日本
第二部 集団的自衛権行使容認への憲法解釈の変更
第一章 集団的自衛権の生い立ち
第二章 日本政府の憲法解釈の歴史
第三章 安倍政権と安保法制懇
第四章 集団的自衛権をめぐる論点整理