ジャンル別一覧ページへ
小説の一覧へ ノンフィクションの一覧へ 写真集・豪華本の一覧へ コミックの一覧へ ニュース検定・公式テキストの一覧へ 児童書の一覧へ Mainichi Business Booksの一覧へ 教育・趣味・実用の一覧へ 佛教芸術の一覧へ 毎日ムックの一覧へ 別冊・増刊の一覧へ
ジャンル別一覧ページへ

ISBN:4620322474
FUJISAN 世界遺産への道
ISBN:978-4-620-32247-6
近藤 誠一:著
毎日新聞社
定価:本体1,500円(税別)
富士山 世界文化遺産登録 一周年記念出版  初めて明かす「逆転登録」の舞台裏

2013年6月18日、文化庁長官の著者は、プノンペンで開かれるユネスコ世界遺産委員会に乗り込んだ。かつてユネスコ大使として、石見銀山や平泉の「逆転登録」に関わった著者は、この会議を最後に勇退することが決まっていた。会場では、三保松原を含めた登録が厳しい空気を感じる。41年の外交官人生の集大成として、最後の「逆転」を勝ち取るための、3日半のオペレーションが始まった……。
 いずれも難しいとされた世界遺産登録を「逆転」で勝ち取った交渉術と、文化外交への熱き思いをつづる。
<四六判/256頁>

<目次>
はじめに
第一章 富士山登録と三保松原の「逆転登録」
 1.富士山登録決定の瞬間
 2.根回しの三日半:「目に見えない価値」の理解を求めて
   プノンペン到着 
   六月一九日(水)
   六月二〇日(木)
   六月二一日(金)
   六月二二日(土)
3.審議そして登録――最後の「も」
第二章 富士山推薦からイコモス勧告まで
 1.世界遺産条約加盟と富士山:自然遺産から文化遺産へ
 2.世界遺産条約採択四〇周年記念会合と富士山展
 3.イコモス勧告の衝撃と幻のプランB
第三章 ユネスコと世界遺産条約の存在意義
 1 ユネスコ
 2.世界遺産条約
   専門性(政治性の排除) 
   コンセンサス(全会一致)
第四章 過去の世界遺産委員会の教訓
 教訓1:現場を見る
   石見銀山/平泉/富士山/三保松原/鎌倉 
  教訓2:「説明」と「要請」の境
 教訓3:すべての議題への積極的貢献
 教訓4:議長
 教訓5:DR(決議案)
    ドラフティングと英国人
    石見銀山/平泉 
 教訓6:メディア
第五章 鍵となったひとびと
  1.「C」さん-世界遺産の女神
 2.「T」さん-ストーリーを理解する専門家
 3.「A」さん-柔軟な専門家
 4.「L」さん-手堅いが心はやさしい官僚
 5.「I」さん(S国元大使):愛すべきアヤトラ(原理主義者)
 6.「S」さん-地味だか魅力のあるアイアンレディー
第六章 外交と外交交渉
 1・外交の主体性と客体
     国家対国家の伝統的外交
   パブリック・ディプロマシー
 2.「国益」は実在するか
第七章 富士山と世界における日本文化
 1.日本文化の特徴
   日本人の自然観
   目に見えないものの価値
   あいまいさの受容
 2.二一世紀の課題と日本文化の潜在力
   「思い上がり」と「司の論理」
  日本文化の潜在力
 3.富士山登録の意義
   富士山:信仰の対象と芸術の源泉
    三保松原:目に見えない価値
 4.世界遺産条約の目的
第八章 文化と外交
 1.外交官人生における文化
   文化との出会い
   仕事としての文化
   文化と国家
 2.外交官なき外交?
 3.世界文化遺産から世界の文明へ
あとがき  富士山と私

 
Copyright Mainichi Shimbun Publishing Inc.All rights reserved.
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権は毎日新聞出版またはその情報提供者に属します