アスペン研究所
アメリカの企業人W.P.ペプケは1949年に、風光明媚なコロラド州アスペンでゲーテ生誕200年を祝うイベントを催した。その会議にはシュヴァイツァー、オルテガ、ルービンシュタイン、ソートン・ワイルダーなどの広範な領域の著名人が出席した。それがきっかけとなり、毎夏、予め選定された古典を読み合い、意見を交換し合うセミナーが開催されるようになった。
1970年代後半に相次いで参加した日本の企業人、ジャーナリストたちは一様に大きな衝撃を受け、日本にアスペン研究所を立ち上げることとなった。1998年のことである。ほかにドイツ、イタリア、フランス、インド、ルーマニアにも研究所が設立された。