1988年――日本水泳界に16年ぶりのオリンピック金メダルをもたらした男が、いま、史上最年少で日本水泳連盟の会長に就任。大学院へ進学し、ハーバード大学でのコーチ研修を経て、医学博士号取得。企業と特許取得に取り組み、世界オリンピアンズ協会理事、JOCアスリート委員を歴任。アスリートから組織を統率するリーダーになるには理由があった。現役引退後の喪失感、焦燥感―― ハーバード大学での2年間のコーチ研修で自分を取り戻し、再び世界の舞台に戻ってきた。「これからも空を見て泳ぎながら、前に進む」