『漂う 古い土地 新しい場所』 刊行記念
黒井千次さんトークショー ※終了しました
「土地とともに紡いだ80年の物語」
聞き手:篠田英美(フォトグラファー)
傘寿を超え、なお旺盛な執筆活動を続ける作家、黒井千次さん。「毎日新聞」で3年にわたって連載されたエッセイが、このほど刊行されました。 昭和7年、東京に生まれ、旧制中学在学時に敗戦。都立西校から東大に進み、卒業後にサラリーマン生活を経て作家活動に入ります。この間、戦争の影響や就職後の転勤で、幾度もの転居を経験。作家になった後は、講演会等さまざまな機会で日本各地を訪れます。「どの土地の記憶も身体に刻み込まれるようにして残っている気がするし、どの家にも消し難い思い出がこびりついているのを感じる」。本書では、都内をはじめ、北は小樽、南は長崎まで、35の土地を再訪した様子が綴られています。本書の刊行を記念して、「土地という空間と、歳月という時間とが交差する」ご自身のドラマを存分にお話しいただきます。聞き手は、本書収録の写真を撮影した気鋭のフォトグラファー、篠田英美さん。それぞれの土地に赴き、黒井さんの見た風景を写真に捉えた篠田さんとの対話もお楽しみください。
◆日時:2013年11月7日(木) 19時30分~
◆会場:ジュンク堂書店池袋本店 4階喫茶店にて。
◆入場料:1000円(ドリンク付)
◆定員:40名
◆申し込み方法:1階案内カウンターにて。電話予約承ります。
ジュンク堂書店 池袋本店 TEL03-5956-6111 FAX03-5956-6100
※トーク終了後に黒井さんのサイン会をいたします。(ジュンク堂池袋本店にて「漂う 古い土地 新しい場所」をお買い上げいただいたお客様が対象です。)
<黒井千次>
作家。1970年『時間』で芸術選奨新人賞受賞、84年『群棲』で谷崎潤一郎賞、95年『カーテンコール』で読売文学賞、2001年『羽根と翼』で毎日芸術賞、06年『一日 夢の柵』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。2000年に芸術院賞、08年に旭日中綬章。1987年から2012年まで芥川賞の選考委員を務めた。最近の著作(小説)に『高く手を振る日』がある。
<聞き手:篠田英美>
1974年、埼玉県生まれ。98年、慶應義塾大学文学部卒業。2000年からフォトグラファーとして活動。現在は、主に新聞の文化欄や雑誌等で活躍する。
『漂う 古い土地 新しい場所』
黒井千次/著
定価:本体1,600円(税別)
老境に入ったベテラン作家が、自身ゆかりの土地を訪ねながら来し方をふり返り、自らの人生と対話する。懐かしさと希望に充ちた珠玉のエッセー。
<四六判/176頁>