「海なのか空なのかわからない。暗闇の中、どこまでも広がる宇宙は、私の姿を隠すどころか、ポッカリとまるで一つの星であるかのように示し、孤独にさせる。楽しくて楽しくて、だけど拭い去れない孤独感。月光が、しぶきを上げながらケラケラ笑い泳ぐみんなの顔と声を浮かび上がらせた。私はそれを見るのが好きだった。」 ――「大学生 部室」より